PROJECT 01
Project Story
プロジェクトストーリー
テレビ局から一般企業まで、業界を問わず幅広い企業様に提供しているPLAYのSaaS型プロダクト。その中でもSTREAKSはプレミアムコンテンツを配信するメディア企業に向け、OTT配信に必要なトータルワークフローを提供するオンライン動画配信プラットフォームです。自社プロダクトの成長拡大を模索するエンジニアが、過去に挑んだプロジェクトとプロダクトの今後の展望について語ります。
PLAY CLOUD本部 プラットフォーム技術部 開発第2グループ
マネージャー
プロジェクトの概要
STREAKSの新機能追加で顧客課題を解決に導く
これまでに携わったプロジェクトで特に印象に残っているものはありますか?
某テレビ局の動画配信サービスリプレースプロジェクトです。
社内からメンバーを選出し部署横断でプロジェクトチームを構成。
お客様のニーズを実現するためには複数のコンポーネントがある中で、どの機能を取り入れるべきか検討した結果、私はSTREAKSの新機能として動画配信サービスのサイト上でコンテンツのUI制御を可能とするGallery機能とユーザーの視聴傾向分析を目的としたAnalytics機能の開発を担当しました。
いずれもプロダクトの一部の機能開発ではありましたが、それら単体で大きな意味を持っていますし、どちらも大規模開発かつ主要部分をほぼ一人で開発したので特に印象に残っています。
プロジェクトの工程
過去の手法に固執せず最適解を導き出し、挑戦する
まずGallery機能の開発に着手しました。
動画配信サービスでは、トップページ上に動画コンテンツが横並びで配置されることが多くありますが、そのコンテンツのメタ情報の管理と、UI制御を行う機能です。
STREAKSは動画コンテンツのエンコードから配信するまでの一連のワークフロー提供をメインとしたプロダクトです。これまではLOGICAなど別のプロダクトと連携してUIでの表示制御を可能としていましたが、LOGICAは高機能な分、導入障壁の高さがネックとして挙げられます。
実際にGallery機能を利用されているお客様の中には、動画配信をメインビジネスとしていない企業様も多く、そういったお客様にも活用いただけるよう、よりシンプルで簡易的なものを提供することを目的として開発しました。
フロント画面のUI制御をSTREAKSの機能として実現することによって、エンコードから配信、UI制御まで動画配信に必要な一連の流れを1つのプロダクトでシームレスに完結できるようになった点も大きな成果です。
次にAnalytics機能の開発について。
Gallery機能の主要部部分の開発を終えてから並行して開発していたのと、これまで触れてこなかったGCP(Google Cloud Platform)を活用したため、かなり苦戦した記憶があります(笑)
PLAYでは、ほとんどのシステム開発にAWS(Amazon Web Service)を用いていますが、Big Queryへの格納や、そのデータを取得する時のスピードの速さ、大量データの扱いやすさなどを考慮しGCPが最適だと判断しました。社内でもGCPの知見を有したエンジニアが少なかったので、書籍や公式ドキュメントを読み込んだり、GCP技術コンサルタントの方にSlackで質問を重ねるなど理解を深めることで、無事設計に至ることができました。
昨今では、企業のビッグデータ活用が世の中にも拡大し、分析データを経営に役立てる動きが高まっています。動画配信を活用される企業様も、例外ではありません。
動画コンテンツを配信するだけではなく、そのコンテンツが実際にユーザーにどのように視聴されるのか、どのようなコンテンツがユーザーから求められているのかを分析する必要があります。今後もデータ活用の重要性は増していくとことが見込まれますし、PLAYとしてもAnalytics機能は今後強く売り出していく方針なので、STREAKSの価値向上に貢献できたと実感しています。
プロジェクト成功に向け工夫した点はありますか?
約4ヵ月間というタイトスケジュールでも無事にリリースできたのは、密にコミュニケーションをとっていたからだと思います。
部署を横断したプロジェクトだったため、プロジェクト終盤には毎日のようにミーティングを繰り返しました。メンバー全員が最終的なゴールを見失うことなく、一人ひとりがやるべきことを明確にすることで、それぞれが開発に専念できたのではないでしょうか。
実際にリリースしたシステムはお客様に満足いただけるクオリティーだったと自負しています。
広がるプロダクトの可能性
自身の成長とともにプロダクトのさらなる発展を目指す
今後の展望を教えてください。
STREAKSは様々な機能が追加されることで進化を続けています。
一方で、ひとつひとつの機能に関しては今後も機能追加や改善の余地があるのが現状です。
先述のAnalytics機能を例に挙げても、実現に至っていない分析機能がありますし、世界で流通している他社の分析ツールと比較すると見劣りは否めないでしょう。自身が1から生み出した機能なので必ず発展させたいと強く思っています。
より良い形でお客様に提供できるよう、これからも技術研鑽を重ねていきたいと考えています。
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顧客開拓を支える新機能の力
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